コミュニケーション論基礎編3

◆挨拶

挨拶は人間関係を円滑にする上で必須の手続きと言えます。
それ故挨拶をしなければ、それはそのまま他者との摩擦に発展し兼ねません。

また知人の間では、好感と敬意の表明とも捉えられており
特に笑顔との併用が歓迎されるので無表情または無感情な挨拶や
そもそも挨拶さえしないという態度は
「この人は怒っている」「私を嫌っている」などと解釈され得ますし
「挨拶をしろ」と憤懣を向けられる事も十分あり得ます。
初めて顔を合わせる人間に挨拶をしない場合も、
相手は「この人は私と関わりを持つ事を望んでいない」「失礼な人間だ」
などと考え、落ち込んだり気分を害したりする可能性は高いでしょう。

こういった性質から、挨拶は社会的に強く奨励されています。
家庭内の躾・友人、恋人間や義務教育でさえ挨拶は慣習化されており
人々は「挨拶をするのが当たり前」という環境で育つのです。

一般に礼儀作法・マナーは即時的な利益は期待しずらいものですが
挨拶はその中でも例外的に即効性が高い為
特にコンベンション等初対面の人間と会うときには非常に有用です。
なぜなら人は印象的な特徴に引きずられて
他の特徴についての効果を歪めてしまうことが良くあるからです。

つまり、第一印象で非常に良い印象を与えることが出来れば
その印象につられて人は貴方に好意的な評価を下しがちになります。
そして当然ながら第一印象で悪い印象を与えてしまえば
それに引きずられて人は貴方に否定的な評価を下しがちになるのです。

コンベに行く前の夜に挨拶・笑顔・自己紹介の練習をする事は
きっと貴方に良い1日をもたらすことでしょう。